京王井の頭線駒場東大前駅からほど近い、駒場公園内にある「日本近代文学館」。
明治以降の日本文学の資料を、収集・保存・展示する資料館です。
所蔵品は、9万3千点余りの原稿や草稿、日記、遺品、48万冊を超える書籍、2万8千タイトル60万冊を超える雑誌という膨大な量を誇り、芥川龍之介文庫や太宰治文庫、志賀直哉コレクションや有島武郎・生馬コレクションなどなどの、文庫・コレクションも160を超える豊かさです。
資料のほとんどが、作家や遺族、出版社からの寄贈によるものなのだそうです。
一般向けの公開講座や、文学館職員・大学院生対象の文学館演習などの教育活動も盛んで、展示室は通年開設。季節によって展示内容が変わり、春と秋には特別展も開かれています。
近代文学館の開館は昭和42年。同公園内の旧前田侯爵邸洋館も、近代文学博物館として同時開館し、展示を行っていましたが、残念ながら現在博物館は閉館。展示は近代文学館でのみ行われています。
洋館での展示が、同じく前田侯爵邸であった鎌倉文学館のように、趣があってとても素敵だっただけに、今はちょっと寂しいですね。
駒場公園は、元は加賀百万石前田家の東京本邸であった所。
文学博物館として使われていた洋館と、
和館からなる立派なお屋敷です。
都心とはとても思えない、閑静な異空間。
和館・洋館ともに、建物の見学をすることはできるようです。
文学館で展示を見たあとは、館内併設のカフェ「BUNDAN」でティータイム。
文士にちなんだ軽食やドリンクの提供があります。
今回いただいたのは、ブラジルコーヒー「AKUTAGAWA」と、坂口安吾の伊豆大島の描写にちなんだ「特製生チョコレートケーキ」。
落ち着いた空間の中で、読書をしながらゆったりティ―タイム。
「BUBDAN」には他にも文学に由来した楽しいメニューがいろいろ。
こちらは↑「シェイクスピアのスコーン」。
1階受付では、図録やクリアファイル、絵葉書などのグッズも販売されています。
東京都目黒区駒場4-3-55
☎0334684181
開館時間 9:30~16:30
休館日 日・月曜日
入館料 閲覧室 300円(閲覧資格 満15歳以上)
展示室 一般300円 中・高校生100円
ランキングに参加しています。ポチっとしていただけると嬉しいです。
ご覧いただきありがとうございました。